こんにちは、ケイビーカンパニーWEB戦略事業部です。
「美容室への集客方法が分からない」
「Web初心者でもできる集客方法が知りたい」
「美容室への集客にはSNSを活用した方がいい?」
そんなお悩みありませんか?
美容師の確かな技術や洗練された内装があっても、それだけでは美容室への集客はできないのです。美容室に新規顧客を集客し、リピーターに継続してもらうには、効果的な集客方法をなるべく早く知り、実行する必要があります。
美容室の集客で特に効果的な方法としては、ポータルサイトへの掲載に加え、InstagramなどのSNSやGoogleビジネスプロフィールを使ったMEO対策、ホームページを強化するSEO対策やWEB広告など、オンラインでの集客方法が多く上げられます。
この記事では、美容室で今すぐ実践できる集客方法をオンラインに重点を置いて、新規顧客とリピーターに分けてご紹介します。
そして美容室の集客方法を考えるために重要な3つのポイントについても知っておきましょう。
あなたが記事を読み終わるころには、自ずと自店への集客方法を考えられるようになっているはずです。
美容室が集客できない3つの理由
多くの美容室が集客に悩む理由は3つあります。
- 美容室の利用率の低下
- 美容室の競争が激化している
- リピーターがつきにくい
次項で、この3つの理由を掘り下げて解説します。
美容室の利用率の低下
ホットペッパービューティーの「美容センサス2021上期・15~69歳男女の美容サロン利用実態」によれば、男女ともに美容室の利用率は減少しています。
特に女性は、2020年には84.6%だった利用率が、2021年には81.5%まで下がりました。
※利用率:「過去1年間の1回(程度)以上利用者」の割合
原因としては、以下3つが考えられます。
- コロナによる美容室利用頻度の低下
- コロナによる給与減額、離職など金銭的な理由で美容室の優先度が低下
- リモートワークの普及によって美容室利用の優先度が低下
コロナによって給与や働き方、生活が大きく変わった人も多いです。その結果、美容室の利用率が低下していると考えられます。
美容室の利用率が低下すれば、自然と集客のハードルは上がります。
美容室の競争が激化している
美容師は独立志向の強い職業のため、年々増加しています。今では25万店もの美容室が全国にあり、これはコンビニよりも5倍近く多い数値です。
しかし、美容室は店舗数が多いにもかかわらず、顧客の獲得数が限られ売上規模も頭打ち状態です。
こういった理由から美容室の競争が激化し、顧客の獲得が難しい業界になっています。
リピーターがつきにくい
美容室のリピート(再来店)率は、90日間で30%程だと言われています。ポータルサイトや予約サイトからの顧客は10%程とさらに低い数値になることもあります。
前述した通り、美容室の数は年々増え続けている為、顧客は様々な媒体で美容室を検索し、比較検討が可能です。
美容室のリピート率は、今や”技術力”だけでは補えなくなってきました。
顧客にリピートしてもらうには、他店との「違い」や自店の「強み」を活かし、自店が集客するべきターゲット層に合った人に来てもらう必要があります。
「近いから」「安いから」だけではなく、顧客が「この美容室に通う理由」を明確に持てることが大切です。
美容室の新規顧客獲得に効果的な5つの集客方法
それではまず、美容室での新規顧客を集客するための効果的な方法をオンラインに絞って5つご紹介します。
今日からできる方法もあるので、美容室の集客に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
美容室を身近に!InstagramなどSNSの活用
近年美容室だけでなく、多くの企業が集客ツールとしてSNSを活用しています。
美容室の場合、美容に関心が高い10代~30代の利用者数が多い「Instagram」での集客が向いていると言えるでしょう。
Instagramの特徴ともいえるハッシュタグでの検索は「タグる」と言われ、メイク用品やヘアスタイル、飲食店、観光地などはInstagramで検索されることが当たり前の時代になってきました。
また、Instagramは写真だけでなく動画も投稿できます。
リールやストーリーズといった動画機能を使い、カラーリングのビフォーアフターを載せたり、ヘアアレンジ方法を発信していくのも有効な手段です。
ただし、Instagramは拡散力がないことがデメリットです。
ハッシュタグで露出を増やし、徐々にフォロワーを獲得していくため、地道な努力が必要になります。
一方で拡散力があり、美容室との相性がいいSNSは、TikTokやYoutubeが挙げられるでしょう。
フォロワーが増えないとなかなか露出が増えないInstagramとは違い、TikTokやYoutubeは始めたばかりでも「おすすめ動画」としてバズる可能性があります。
いずれにせよ、今後美容室が集客をするにはSNS運用は必要です。上手に活用することで美容室と顧客との距離が近くなり、ファンやリピーターになる確率も高くなります。
店舗集客にマップ検索は必須!MEO対策
MEO対策はGoogleマップでの検索結果に表示されるため、店舗運営である美容室には欠かせない集客方法です。
MEOは、Googleでローカル検索を行った際に検索結果上部に表示されるよう、Googleマップエンジンに最適化することを言います。
大阪で「美容室」と検索すれば大阪近辺の美容室が表示されます。東京で同じように検索すれば、東京の美容室が表示される仕組みです。
また、ローカルパックと言われるMEO検索結果に表示された場合、通常の検索結果よりも上に表示されるため、ユーザーの目につきやすく認知されやすいのです。
ローカル検索結果はSEO(通常の検索結果)と同じく、Googleのアルゴリズムによって上位に表示される結果が変わってきます。
ローカルパックの場合、上位3店舗が検索結果のファーストビューに表示されるため、美容室での集客においてローカル検索で上位を取ることはとても重要です。
そしてローカル検索で上位を取るためには、Googleビジネスプロフィールへの登録が必須です。
店舗の基本情報はもちろん、クーポンやキャンペーンなどもGoogleビジネスプロフィールで発信できます。
Googleビジネスプロフィールは無料で利用できる上に登録も難しくありません。
ぜひこの機会に店舗集客に有効な「MEO対策」を実行していきましょう。
発信力を磨く!ホームページ・ブログ運営
美容室はポータルサイトへの登録やSNS運用だけでホームページを持たない店舗も多いですが、小さな美容室でもホームページは所有しておいた方がよいでしょう。
公式ホームページを持っていることで、情報を網羅的に載せることができ、顧客の信頼感にもつながります。
実際に株式会社ノーマリズムが提供している「ヘアログ」の調査によると、美容室を選ぶ際に公式ホームページをチェックしている人は66%と6割以上にのぼりました。
【参照:美容室選びで「公式ホームページをチェックしますか?」のアンケート調査 | HAIRLOG SPECIAL】
さらには、公式ホームページのデザインやセンスの良さは美容室選びに影響するか?とのアンケートでは、65%もの人が「影響する」と答えていました。
SNSは載せられる情報が限られています。また、ポータルサイトは定型フォームでの掲載しかできません。それらの情報だけでは物足りない人が公式ホームページをチェックすると言えるでしょう。
公式ホームページに来てくれる顧客は、確度の高い顧客である可能性が高いため、しっかりとホームページを作りこんでおく必要があります。
また、ホームページでブログを運用することも有効な集客方法です。
髪質別のヘアケア情報や、くせ毛の対処法、セルフカラー時の注意点など、美容室が発信するからこそ顧客が価値を感じてくれるコンテンツがあります。
ホームページやブログで集客するにはSEO対策が必須です。
SEO対策とは…検索エンジン最適化のこと。検索結果で上位に表示させるための施策を指す。
SEO対策には専門的な知識が必要です。ホームページ全体へのSEO対策は制作会社に任せることができますが、ブログに関しては自身で学んでいく必要があります。
SEOの考え方はWeb集客をしていくにあたって重要なので、触りだけでも学んでおくと他の美容室との差別化ができます。
予約のハードルを低く!ポータルサイトへの登録
ポータルサイトとは”美容室やサロンの情報をひとまとめにして提供しているサイト”のことを指します。
ポータルサイトでは、お得なクーポンがセットで掲載されることが多いため「近くで」「安く」「お得に」美容室を利用したい人が集まります。予約のハードルが低いため予約率も高いでしょう。
ポータルサイトはそのハードルの低さはもちろんのこと、検索結果で上位表示されていることも多く、アプリの利用者も多いため、ユーザーの目に留まりやすく集客効果は高いです。
一方、ポータルサイトで目立つ位置に自店の情報を置いてもらうにはハードルが高いと言えます。
集客効果が高いため、多くの美容室がポータルサイトに登録しています。その中に埋もれず上位表示してもらうにはオプション料金が必要になるなど、コスト面ではデメリットもあるでしょう。
また、ポータルサイトではお得感が重要視される傾向にあるため、リピートにもつながりにくいと言われています。
オープンしたての美容室の認知にはいいかもしれませんが、長い目で見ると費用に見合わなくなってくるかもしれません。
ターゲットに直球で届く!Web広告
近年Web広告は、マスメディア広告に匹敵するほどの広告費がかけられています。インターネットが急速に普及したことで、Web広告を出せる媒体は増えているのです。
スマホやパソコンを触っていると、Web広告を目にする機会も多いのではないでしょうか。
Web広告には大きく4種類あります。
- 検索連動型広告:Googleなどの検索エンジンでのキーワード検索によって表示される広告。
- ディスプレイ広告:あらゆるWebコンテンツで、画像、動画、テキストで表示される広告。
- SNS広告:SNS上に表示される広告。
- ローカル検索広告:Googleマップの検索結果に表示される広告。
これら4種類の中で、もっとも美容室に適しているのは「ローカル検索広告」でしょう。
ローカル検索広告にはGoogleビジネスプロフィールの情報が表示されます。そのため、広告を出す前にGoogleビジネスプロフィールを充実させておきましょう。
地域性が高い美容室においては、ローカル検索で上位表示されることが集客への近道です。
Web広告はターゲットや地域を自由に指定でき、必要ない人に向けて表示されることを避けられるため、上手くいけば高い費用対効果が期待できるでしょう。
美容室のリピーター獲得に効果的な3つの集客方法
続いてリピーターを増やすための集客方法を3つご紹介します。
オンラインでの集客方法が多かった新規顧客に比べて、リピーターの獲得にはオフラインでの施策も有効です。
効果的にリピーターを集客するために、できることから取り入れていきましょう。
顧客の心を掴むLINE運用
LINEでは公式アカウントを作ることができます。
お気に入りのブランドや店舗など、いくつか公式アカウントとお友達になっている方も多いのではないでしょうか。
LINEの公式アカウントは一斉に情報を配信したりすることはもちろん、顧客と1:1で繋がれる場としてリピーターの獲得に効果的です。
メッセージのやり取りだけでなく、トーク画面下部にリッチメニュー(店舗情報やクーポン等)を固定できたり、クーポンを作成して送付することもできます。
LINEは開封率も高く、顧客とのコミュニケーションが取りやすいツールです。
初回来店時にLINE登録をしてもらい、LINE登録をした人だけが使えるクーポンを配信すれば、リピートも期待できるでしょう。
また、卒園式や入学式、成人式など美容室の需要が高くなる時期にはその年代だけに向けてLINEを配信することも可能です。
無料のプランもあるため、まずはお試しで導入してみてはいかがでしょうか。
お得感を感じられるスタンプカード
店舗のスタンプカードをお得に利用してもらうことでリピート率が高まります。
「5回来店したらお得なクーポンが使える」とお得感を出すことで、このクーポンを利用できるまでこの美容室に通う、という顧客にとっての目的ができます。
また「予約日時を書き込んでおく」「予約サイトへのQRコードを載せておく」などで、顧客の利便性も高めることができるでしょう。
「たかがスタンプカード」と思うかもしれませんが、リピーターの獲得にはスタンプカードが意外と大きな効力を発揮してくれます。
顧客が使いやすく、メリットを感じてくれるようなデザインを心がけましょう。
リピートしたくなるような心地いい接客
究極ですが、顧客が「またリピートしたい!」と思う理由は「接客が心地よい」ことです。
サービス提供後に「接客がとてもよかった」と感じた顧客がリピーターにならない確率は低いです。
美容師は技術力ももちろん大切ですが、それと同じくらい接客態度や人柄も重視されます。
何度も足を運んでくれている顧客には特別メニューを提案したり、その人だけのクーポンをお渡ししたりと「特別感」を感じてもらうことでリピート率はさらに高まります。
また、接客においては「人」だけでなく、店舗の雰囲気づくりや香り、音楽なども重要です。
自店が狙うべきターゲットはどんな雰囲気が好きなのかをリサーチし、自店の顧客に合った店舗づくりを心がけましょう。
美容室の集客を成功させるために重要な3つのポイント
最後に、美容室の集客を成功させるためのポイントを3つに絞ってお伝えします。
集客方法を実践する前にこれらのポイントを押さえておくことで集客力は格段に上がります。
これは新規顧客、リピーター関係なく必要なポイントなので、しっかりと見直しておきましょう。
自店のコンセプトや強みを決める
まずあなたが「これはどこの店にも負けない」と言えるものはなんでしょうか?
顧客が途切れない人気の美容室はコンセプトや強みが明確です。これで「他店との差別化」をしています。
美容室であれば、以下のようなコンセプトが挙げられます。
- 髪質改善に特化した美容室
- 男性専用の美容室
- アニメキャラと同じカラーができる美容室
- メルヘンな内装の美容室
- ベテランしかいない美容室
美容室で受けられるメニューが一通り受けられることを前提に、その中で自店が打ち出せる「強み」をコンセプトにしましょう。
上記で挙げたコンセプトのように「強み」は必ずしも「メニュー」だけではありません。顧客の性別、内装や雰囲気、技術力、立地での差別化も可能です。
このコンセプトは「集客の軸」となるため、慎重に決める必要があります。
自分がどんな美容室を目指したいのかも重要ですが「顧客に必要とされているか」も同じくらい重要です。
自分がこうしたい!というだけでなく、この地域にはどんな顧客が多いのか、どんなコンセプトがウケるのかを調査するとよりよい選択ができるでしょう。
そうして決めたコンセプトを元に集客することで、自店に合った顧客を集客することができます。
自店が狙うターゲット層を明確にする
コンセプトが決まれば次にターゲット層を明確にしていきましょう。
ターゲットを明確にすることで、より集客効果の高い方法を選択することができます。
ここでは、前述の「コンセプト」で例に挙げた「髪質改善に特化した美容室」でターゲット層を考えてみましょう。
この美容室はこんな特徴を持っています。
- 髪質改善に特化している
- 店舗での施術はもちろん自宅で使える髪質改善用のシャンプーなども取り扱っている
- 駅から徒歩15分。駐車場なし。
- 価格帯は8,000円~20000円
この美容室の場合、ターゲットの性別は女性に設定されるでしょう。
そして髪質改善という時間がかかる施術を受けるということは「美容室でゆったり過ごしながらきれいな髪になりたい」と思っている女性であろうと想像できます。
もう少し深堀りすると、立地が悪く高めの価格帯でも通いたいと思うほど、髪に手間とお金をかける女性であれば美意識も高いと考えられるでしょう。
このように、コンセプトを決めると自然とターゲット像が見えてきます。
このターゲットは「どんなサービスがあると嬉しいのか」「どんな雰囲気の店舗を好むのか」に目を向けて、サービス内容や店舗を充実させていく必要があります。
ターゲットに合った集客方法を実践する
それでは最後に、前述したターゲット層を元に集客方法を考えてみましょう。
このターゲットにはこんな特徴がありました。
- 性別は女性
- 美容室でゆったり過ごしながらきれいな髪になりたい
- 美意識が高い
この特徴から考えられる集客方法は以下の4つです。
- SNS運用で髪質のビフォーアフターを発信する
- SNS広告で集客を加速させる
- 公式ブログで髪質改善に関しての記事を書く
- Googleマップ対策で地域の顧客を獲得する
美意識が高く、美容にお金をかける層はInstagramなどのSNSで情報収集をする傾向があります。そのため、SNSでの発信はマストになってくるでしょう。
SNSでの発信を続けながら、広告を出して認知を広げることで集客を加速できます。
また、ブログで髪質改善に関する記事を書くことで「髪質改善に悩んでいるがどうしたらいいかわからない」潜在的な層にもアプローチが可能です。
そして地域の顧客を獲得するために、Googleマップ対策はマストでしょう。
店舗運営する場合、Googleビジネスプロフィールは欠かせないため、忘れずに登録しておきましょう。
このようにコンセプトを決め、ターゲット層を絞ることで自ずと集客方法は絞られてきます。
効果的な集客方法が見えてきた後は以下のように、より売り上げを拡大させるための具体的な施策に時間を割くことができます。
- 店舗には髪質改善に役立つ商品をディスプレイしよう
- ゆっくり時間をかけて通う人が多いため、土日の人手を強化しよう
ここでご紹介した3つのポイントをしっかり押さえて、効果的に集客し売上アップにつなげていきましょう。
まとめ
美容室の集客方法は様々あります。しかしこれだけの集客方法をすべて行うことは不可能に近いでしょう。
美容室の集客において重要な3つのポイントを押さえておくことで「集客ができない」「どの方法で集客すればいいのか分からない」という状態から脱することができます。
まずは自店のコンセプトから、今一度見直すことから始めてみましょう。
この記事でご紹介した美容室の集客方法の中で、マストでしておくべき集客法は「MEO対策」です。
店舗運営において、Googleビジネスプロフィールへの登録は必須と言えます。
SEO(通常検索)よりも効果が高い場合があるので、忘れずに設定しておきましょう。
MEO対策や店舗運営のお困りごとがございましたら、StoreHub運営会社へご相談ください。
あなたの店舗の集客力を最大化させるために、精一杯お手伝いいたします。